「そろそろ国試勉強始めないとやばいかな……」
そう思って早数日、早数ヶ月
国試を意識し始めてもなかなか行動に移せないですよね。
私も学生時代勉強する習慣がなく、国試受験生になって秋頃までスイッチがなかなか入らなかったです。
今回は私が国試受験生時代にやって良かったこと、後悔したことも含めて国試合格に向けた勉強法やモチベーションの維持、参考書などをお伝えします。
ざっくりとした計画を立てる
ダラダラと試験勉強をしていると、直前になってあれも覚えてない、この問題見たこともないと焦った経験はないでしょうか?
どの科目、分野をいつまでに終わらせるか、どこまで深掘りするかを決めることが大事です。
しかし、きっちりと計画を立ててしまうと、予定がずれた時に修正するのが面倒になります。
私の場合は完璧主義っぽいところもあり、1度予定通りに行かないと放り出すこともありました。
このため、長期的・短期的な計画をざっくりと立て、余裕を持たせることで多少前後しても調整することで続けられました。
以下私が計画を立てる際に意識したポイントです。
出題範囲を把握する
毎年夏頃には厚労省のHPで出題範囲を示したpdfが掲載されます。
この表に示されている範囲から国試の問題は出ます。
まだ掲載されてない時期でしたら、去年の出題範囲を参考にしましょう。
試験日から逆算して計画を立てる
出題範囲を把握したら、次は長期的な計画を立てましょう。
この時に試験当日に向けていつまでに何を勉強し、復習するかを逆算して計画します。
大まかでいいので、○月までに問題集を△周する、□月からは復習をメインにするなど目標を決めます。
目標を設定したら、定期的に進捗を確認して、予定を調整していきます。
自分に向けて明日以降のTodoリストを作る
1日、1週間単位の短期的な計画も立てていきましょう。
付箋に今日できなかったこと、わからなかったこと、明日やりたいことなどを書いてノートの表紙に貼っておくと、次の日になって、まず何をやればいいか明確になり、迷走することがなくなります。
過去問を活用する
国試勉強する上で過去問は絶対やるべきです。
私も実際に国試を受けて感じたことは、過去問で見たことがある問題が多いことです。
もちろん過去問に出たことがない分野もありましたが、それ以上に過去問と類似した問題または範囲が多かったです。
私の大学の先生も過去問の重要性を説いていて、落ちそうな学生が3ヶ月、5年分の過去問の問題集をみっちり勉強し、逆転合格したそうです。(その学生は睡眠時間も削って勉強していたそうですが……)
つまり、過去問研究が国試合格の鍵です。
過去問を解く上で大切なポイントは2つです。
最初の段階で取り組む
国試勉強を始めると決めたら、まず最初に過去問10年分解いてみましょう。
その際に1年分解いたら、必ず解答・解説を見て、理解することが大事です。
解説等は最新のcompleteなどの問題集が発売されていない場合は、このブログも含め、解説サイトが多くありますので、参考にしてみてください。
勉強した範囲の復習に使う
1日の総復習として過去問を用いることで、勉強した範囲のポイントが明確になります。
今はスマホのアプリで手軽に過去問が解くことができるので、隙間時間に活用できます。
medLinkというアプリのQBオンライン(臨床検査)がオススメです。
会員登録は必要ですが、年や分野、画像問題、計算問題など指定できたり、QBについてくるコードを入れれば解説も見ることができます。
国試向けの問題集・参考書を選ぶ
参考書・問題集は必ず買うべきではありませんが、国試対策に特化しているため、重要な知識を効率よく学習できるので購入をオススメします。
国試向け参考書で有名なものといえば“Complete+MT”と“クエスチョン・バンク”が挙げられます。
学校でも購入の案内を受け取った方や先輩が使っているのを目にした事が多い参考書ではないでしょうか。
どちらを買うか迷う方もいると思いますが、結論的に言うとどちらかで十分です。
それぞれ特徴があるので、中身をみて自分に合ったものを選びましょう。
ちなみに私は病気がみえると合わせて使いやすいクエスチョン・バンクを使っていましたが、周りはcomplete派が多かったです。
また、昨年度発売されたものもメルカリ等のフリマアプリで安く売っているので、そちらでも支障は全くないと思います。
インプットとアウトプットを意識する
知識を定着させるためにはインプットとアウトプットのバランスは大事です。
最初のうちは多くの知識を覚えたいためにインプットばかり重視してしまいがちですが、アウトプットも合わせて行うことで、知識を自分のものにできます。
インプット、アウトプットの方法は多くありますが、私がやって効果的だと感じたことをお伝えします。
インプット:暗記だけではなく理解をする
単に暗記するのではなく、なぜその答えになるのかを理解するのが重要です。
例えば、以下の問題(56回PM38)があったとします。
答えは1です。
ALPの活性中心にはZnイオンを含み、EDTAは二価の金属イオンをキレートする作用があるため活性が低下します。
これを踏まえて次の問題(69回AM1)をみてみましょう。
答えは5です。
先程のEDTAの作用を理解していると、1、2、4の選択肢を消すことができます。
アウトプット:他人と勉強する
なんだこれと思った方もいると思います。
これは個人的には最強の勉強法だと思っています笑
一緒に勉強しているとお互いに質問したり、説明したりする場面が出てきます。
いざ自分の言葉で他人に説明すると、分かったつもりでも理解不足な点が出てきたり、より記憶に残りやすくなります。
反対に自分が分からないことを他人に質問する時、どこが分からないのかを一旦整理するため、曖昧な点が明確になり、また別の考え方やアプローチを知る事ができます。
このため、一人より友人等と一緒に勉強することをオススメします。
他人と勉強するのが苦手な方は、通話を繋げたりSNSで情報交換をしたりしてもいいと思います。
私も研究室の同期数人と毎日勉強していて、実際に質問された時に他人にも分かりやすくイラストを描いて説明したり、知らない事だったら一緒に調べたりすることで、テスト中でもあの時勉強したなとより記憶に残りやすく感じました。
メリハリをつけた勉強習慣をつくる
数ヶ月以上続く長い試験勉強でメリハリをつけることでモチベーションの維持につながります。
受験生だからといって娯楽の一切捨てると爆発します笑
適度に息抜きは必要です。
例えば、昼食は友人と一緒に食べてリフレッシュをしたり、半日・1日だけ遊びに行ったりして、1日の中でも勉強と離れる時間を設ける事がポイントです。
遊びに行って多少勉強が遅れても、予定を調整して帳尻を合わせれば無問題です。
また、長時間勉強する習慣がないうちはなかなか集中するのが難しいのではないでしょうか?
そこでオススメの勉強法はポモドーロ・テクニックを取り入れることです。
ポモドーロ・テクニックとは25分勉強5分休憩を1セットとし、4セット後に30分休憩するといった短時間で集中できる時間管理術の一つです。
この時間は50分勉強10分休憩というように自分に合わせて設定してもいいです。
タイマーを用いる以外にも、アプリやYouTubeの動画もありますので手軽に実践できます。
まとめ
私が実際にやって良かったこと、後悔したことに重きを置いて、国試勉強のポイントをまとめていきました。
臨床検査技師の国試は点数を6割取れば受かります。
高校受験や大学受験のように誰かと争うわけではありません。
しっかり備えれば、誰でも国家資格を取得できるので、理論的には受験生全員合格する可能性もあります。
つまり、正しい努力をすれば必ず実を結びます。
今日も国試合格に向けて着実に進んでいきましょう!